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辻村史郎のお買取いたします

2018/05/11

辻村史郎のお買取いたします


独学で作陶に励み、独自の「きれいさび」の世界を確立した辻村史郎の茶道具のお買取をいたしております。辻村史郎の作品のご売却は、茶道具のお買取に力をいれている「いわの美術」にお任せください。



辻村史郎について


辻村史郎は、1947年に奈良県の牧畜を家業とする家の四男として生まれます。陶芸を志すきっかけとなったのは、東京駒場にある日本民藝館で「大井戸茶碗」と出会ったことでした。大井戸焼について、辻村史郎は「善も悪も包みこんでなお静かなるもの」と表現しています。辻村史郎は、大井戸焼と出会ったことで、その悟りの境地とも言える佇まいを表現することを強く心に決めたのでした。青年期には三年間、奈良の禅寺三松寺(曹洞宗)に住み込みで修行をし、その後実家に帰り家業を手伝う傍らで、独立するための資金づくりに励みました。

集めた資金で山中に土地を買い、民家の古材や廃材を使って自ら家を建て、同時に家のそばに薪窯も築きます。また作陶に必要な水のために自ら井戸を堀り、一から全て自分の手で作っていきました。

 

辻村史郎は、陶芸を志してから現在に至るまで、師につかず、また美術団体などにも一切所属せずに作陶を続けています。多くの陶芸家は、公募展などで大きな賞を受賞し、個展に人が集まり認知され評価されていきます。しかし、辻村は師や所属団体がなく、また賞などに関心がないため、活動の場は専らギャラリーなどでの個展でした。多くの人々が彼の作品に魅了され、徐々に認知され、山奥という立地であっても多くの人が訪れる程の高い人気を誇るようになりました。

人間国宝の荒川豊蔵も辻村史郎の作品を絶賛しています。また、海外からの人気も高く各国のギャラリーで個展を成功させ、米国のメトロポリタンやボストン、ブルックリンなど海外の著名な美術館に所蔵されている作品もあります。

 

自然美を最大限に生かした自由奔放で豪快な造形感覚は高い評価を得ており、裏千家茶道具資料館や海外各地においても個展を開催するなど、精力的に活動している現代を代表する人気作家の一人。



辻村史郎の作品について


辻村史郎の代表的な作品は、やはり「井戸茶碗」ですが、近年は井戸茶碗以外にも「奥高麗茶碗」や「黒茶碗」を制作し、精力的に取り組んでいます。辻村史郎の作品の特徴は、水間の大自然を感じさせる、おおらかで自由な造形感覚です。彼独自の美的感覚は高い評価を得ていて、裏千家茶道具資料館や海外各地においても個展を開催するなど、精力的に活動している現代作家の一人です。

また、辻村史郎の作陶の根底には、青年期に大きな感銘を受けた「大井戸茶碗」の精神性がながれています。古典にも現代にも無いような独自の創作方法により生み出される作品には、作為を感じさせない清々しい潔さを感じます。作陶以外にも、彼の才能は至るところで発揮されていて、書や絵画なども発表しています。

辻村史郎が作陶の際に用いる土は、特定地域の土に固着せず各地の気になる粘土を取り寄せ、自分好みにブレンドしたり目的に応じて使い分けしたりして陶土を選定しています。

辻村史郎と「きれいさび」


辻村史郎の独特な作風の一つに「きれいさび」というものがあります。焼成して形になった作品を雨風の中野ざらしにして出来る独特な味を大切にしたつくり方をこのように呼んでいます。自然の経過の中で貫入の中にコケが生えたり、キレイに汚れることが、作品の完成からより熟成された状態と考えています。

人の手で作り出さた作品に自然の風化が加わることで神秘的な雰囲気が醸し出されています。

 


辻村史郎の茶道具のお買取について


いわの美術では、辻村史郎の茶道具のお買取に力を入れております。

辻村史郎の作品の中でも特に人気が高いのは、自然釉の大壷、粉吹茶碗、引出黒茶碗などです。

製作している作品には、壷、花入、抹茶碗、徳利などがありますが、作品の出来によって査定額に幅のある作家です。特に、家元の書付や極箱などがついているものですと、査定評価が変わりますので、必ず、共箱も一緒に査定に出すようお願いいたします。

いわの美術は、辻村史郎以外の作家のお品物のお買取も行っておりますので、コレクションの整理や、遺品整理など、大量の茶道具の売却にもお役にたてると思います

お気軽にお問い合わせください。