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船木道忠の茶道具お買取致します

2018/05/10

船木道忠の茶道具のお買取いたします


スリップウェアの巨匠として名高い、船木道忠(ふなき みちただ)の作品のお買取を行っております。

ご売却をお考えの方は、幅広い陶芸家作品の買取実績のある「いわの美術」にご相談ください。



船木道忠について(1900-1963年)


船木道忠は、島根県玉湯村出身の陶芸家です。当初、洋画家を目指していた船木道忠は、日本美術大学へ入学し絵を学びます。

その後、家業である船木窯を継ぐこととなりますが、家業での陶器づくりに限界を感じ、松江で陶器商を始めます。そのお店に大原美術館の創設者である、大原孫三郎總一郎父子が立ち寄り、その縁で倉敷を訪れペルシャ陶器や中国の古陶磁器に触れ刺激を受けました。これらの出会いを契機に、船木道忠は個人作家として活動することを決心することとなります。

そして、柳宗悦を筆頭に芸術や工芸の大きなムーブメントとなっていた『民藝運動』に参加し、浜田庄司バーナード・リーチに刺激を受けながら、民藝理論に沿った意欲的な作品を多く発表していきました。

彼の作品づくりは多くの人の目にとまり、船木道忠の窯には、大原親子、柳宗悦、河井寛次郎、浜田庄司、バーナード・リーチらが次々に訪れました。

また、1935年東京の「たくみ」で初の個展を開催します。1937年にはパリ万国博覧会で角鉢を出品し金賞を受賞するなど、海外からの高い評価も受けました。

順調な作陶と、高い評価を得ていた船木道忠でしたが、1943年に妻の突然の死により陶芸に対する意欲を失い作陶から離れることとなります。しばらくの間、田を耕す生活を送っていた船木道忠でしたが、息子の船木研児(けんじ)が陶芸を志したことをきっかけに作陶を再開します。1950年には岡山県天満屋で父子展を開催し、以後毎年行っています。(1958年からは東京三越にて父子展を行う)



船木道忠と船木窯


船木道忠の家系の船木窯の歴史は古く、それは300年前に遡ります。江戸時代の中頃、船木与次兵衛村政が布志名の地に移り住み、その3人の子どもがそれぞれ窯元を成し、そのうちの一家が1845年に分家して開窯したのが現在の船木窯です。そして、その4代目にあたるのが船木道忠です。

昭和9年に柳宗悦、濱田庄司、バーナード・リーチが船木窯を訪れ、船木窯で焼かれていた、島根県の伝統的な焼物である、布志焼に興味を示しました。

こうした民藝運動、指導者との出会いと交流により、船木道忠はイギリスの伝統技法であるリップウェアの復元に成功します



船木道忠の作品について


スリップウェアの巨匠として名高い、船木道忠ですが、現在でも彼の作品の人気は衰えることなく、高い評価を受けています。1926年に開催された正徳太子展では、「白釉唐草彫文花瓶」が総裁宮のお買い上げとなるなど高く評価されています。

船木道忠の作品は、布志名に伝わる黄釉(きぐすり)とスリップ釉が使われているのが特徴で、特に黄釉を生かした鉢・皿・花瓶などは人気があります。また彼の作品には民藝思想が息づいていて、抽象的な文様の装飾がなされています。

船木道忠の作品は、国内に限らず海外からも人気があり、黄釉・青釉(出雲青地)の陶器は広く世に知られ一時は海外へ盛んに輸出されました。



船木道忠の作品のお買取について


いわの美術では船木道忠の作品のお買取に力を入れています。ご売却をご希望の方は、弊社までお問い合わせください。お電話、またはHPお問い合わせフォームのいずれかよりお待ちしております。

神奈川、関東圏を中心に全国へ出張買取を行っております。また、スケジュールの調整の必要がなく、簡単に売却が可能な宅配でのお買取方法もございます。

船木道忠以外の陶芸家の作品や、茶道具のお買取も行っておりますので、大量のコレクション整理や、遺品整理、蔵整理でお困りのお客様からのお問い合せもお待ちしております