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中村康平の茶碗お買取いたします

2018/05/04

中村康平の茶碗のお買取いたします


中村康平は現代美術のオブジェ作品で広く知られている作家ですが、近年、黒楽・井戸茶碗など、古陶磁器の「写し」の作品を手がけ注目されています。

中村康平の茶碗は、中古市場でも人気が高く高価買取が期待できます。ご売却をお考えの方は、茶道具買取に強い「いわの美術」にご相談ください。

 


中村康平について


九谷焼の名工として名高い中村梅山の次男として生まれ、世界的な現代美術アーティストとしてオブジェなどを多数発表している作家です。近年では、現代美術と工芸の共生を意図し「茶碗」という新たな領域に挑んでいます。伝統と現代を見事に調和させた、その独自の世界観は多くの人を魅了しています。


現代アート・オブジェから「写し」陶芸へ


中村康平が陶芸を学び始めて間もない頃、瀬戸の美術館で本阿弥光悦の楽茶碗に出会います。その時、光悦の楽茶碗に大きな衝撃を受け、強く心を揺り動かされ、その後の彼の製作活動に大きな変化をもたらしました。それまで、現代アートのオブジェ作品が主でしたが、それ以来、光悦と長次郎の作品に近づくために、ひたすらに写しに徹します。中村康平が表現する「写し」の世界には、写しという枠にはとどまり切らない、彼独自の表現が詰まっています。


中村康平・作家年表


1948年 中村梅山の三男として金沢に生まれる

1973年 多摩美術大学彫刻科卒業

1976年 日本橋三越本店にて、親子二人展を開催する

1979年 文化庁第一回国内研修員に選ばれる

1989年 八木一夫賞’98現代陶芸展グランプリを受賞

1990年 日本クレイ・ワーク展「国際交流基金」(韓国、オーストリア、他)

1996年 サントリー美術館大賞特別賞を受賞

2012年 工芸未来派展(金沢21世紀美術館)

2014年 ぎゃらりい栗本にて個展

その他、国内外にて個展を中心に作品発表を続ける



中村康平の作品について


中村康平は、光悦と長次郎の「写し」を主に製作しています。光悦と長次郎の写しを40年間つくり続けていますが、ここ数年で中村康平自ら、楽茶碗の作陶を始めています。

 

中村康平のつくり出す作品には明確な意図があります。それは「現代と古典」という比較としての古典回帰ではなく、「現代の古典」としての古典の引用ということです。現代美術の陶芸において、古典を引用し現代アートに落としこんでいるというような感覚なのだと思います。

現代アートと茶道具の抹茶碗・陶芸作品は、どこか別の世界の芸術として同時に語られることがなかった中で、こうした取り組みは革新的な試みなのではないでしょうか。中村康平の古典への姿勢を含め芸術性の高さなど注目度の高い現代作家の一人です。

 


中村康平の作品の主な収蔵先


東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、山口県立美術館、滋賀県立近代美術館、和歌山県立近代美術館、金沢21世紀美術館(石川)、国際交流基金(東京)、滋賀県立陶芸の森、アルゼンチン近代美術館、ミント美術館(アメリカ)、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)



中村康平の抹茶碗のお買取について


いわの美術では中村康平の抹茶碗のお買取を強化しております。中村康平の作品の中で特に人気が高いのは、光悦、長次郎の写しの抹茶碗です。その他には、大樋飴釉、黒織部、赤楽、井戸茶碗などさまざまな古陶磁の作品を製作しています。作品の種類や出来の良さによって、査定のお値段に幅がございます。

また、箱が二重箱であったり、立花大亀の書付がある場合などは査定評価の高いものになります。

ご売却前に大まかなお値段を知りたいという方は、写真から簡単に査定も可能です。HPお問い合わせフォーム、もしくは公開メールアドレスよりお写真をお送り下さい。

中村康平以外の作家の陶磁器や練習用の茶道具のお買取も行っておりますので、茶道具一式のご処分、抹茶碗のコレクションの整理をされている方も、ぜひ弊社にお問い合わせください。

お客様からのお問い合わせお待ちしております。