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羽箒・座箒のお買取り致します

2018/04/12

羽箒・座箒のお買取り致します




羽ペンに似た形状のスッとした上品な羽箒や、鳥の片翼がそのまままとめられた大きな箒は茶道に馴染みのない方にはお茶道具に見えないかもしれません。

実際に遺品整理などではご家族の方が価値や用途がわからず真っ先に処分されてしまう事も多いお品物です。しかし、意外にも羽箒は素材となる鳥の種類や状態などによって高価買取の見込めるお品物ですので、ご処分される前に一度 いわの美術 にご相談ください。

お茶道具買取実績の豊富な弊社では、専門の査定員がお客様のお品物を拝見させていただきます。

 


  羽箒とは  


お茶道具の一種で、亭主が茶事の炭点前に炉や風炉を清める「掃込」に用いられている箒です。

一枚または三枚の鳥の羽で作られており、用途や茶会の趣向に合わせて用いられる鳥の種類や羽の枚数が変わります。


茶の始祖である千利休が一枚の羽を箒として用いていたもんぼを三枚まとめ竹皮で包みこよりで結んだものが始まりだといわれており、二種類の羽箒があります。

羽箒には最も一般的な三つ羽で鳥の羽三枚を重ねて作られたものと、一つ羽と呼ばれる一枚の鳥の羽で作られたものの二種類です。

さらに羽の骨を中心に、

右側が広い羽を「右羽」(風炉用)、左側が広い羽を「左羽」(炉用)

左右対称の羽を「双羽(諸羽)」(風炉・炉兼用)といい、用途も分けられています。

長距離を飛ぶ鳥ほど左右差が激しく、孔雀などの鳥は左右差があまり見られません。

「双羽(諸羽)」は一羽に一対~一枚程度しか採れない羽を三枚合わせた貴重なもので、真の炭手前に使われることもあります。

 



  座箒(座掃)とは  


座掃は茶事で亭主がお客人をもてなす気遣いとして迎付の前や中立の後に茶席の畳を掃くために用いる「大型の羽箒」のことを指します。

主に鷲、鴈、鴻、鶴、白鳥などの翼の大きな鳥類の片羽根を束ねて竹皮で包んで芋紐で結った物で、「大掃込」ともいいます。


羽箒は鳥の羽根の特性を生かした道具を傷めない実用品でしたが、天空を飛ぶ鳥に天上の清浄なイメージと相俟ってか「鳥の羽は清らかである」とされ、場や心を清める道具となっていきました。

その為、茶席を掃き込むことも「場を祓い清める」という意味をもつようになり、茶事に向かう人の心までも清めるといわれています。

その後、他の茶道具同様に羽根の美しさも鑑賞されるようになります。

 

鳥の種類によって多少異なりますが、座箒の大きさと重さは平均して60cm前後で、重さは300g前後です。

 


高価買取の見込める羽箒・座箒の特徴


羽箒では人気がある鳥が上から「青鸞(せいらん)、白鳥、野雁、真鶴、孔雀、島梟、犬鷲、鴻鶴(こうかく)鸚哥(インコ)、ホロホロ鳥、伽藍鳥、鴨…」と続きます。最も人気のある「青鸞」は孔雀程の大きさの全身細かな斑紋のある褐色の鳥で、飾り羽は美しい金色を帯びた眼状紋が並んでいます。鳳凰のモデルといわれている他、その羽はイギリス皇室御用達の帽子にも用いられている華やかで気品のある羽です。


座箒では「白鳥」が至上のものとされています。白鳥は羽の美しさや稀少価値、実用性の高さから市場で人気があります。

天然記念物に指定されている白鳥の羽根をふんだんに使った座箒はあまり手に入らないお品物で、さらに貴重な「右羽」の入手は極めて困難だといわれています。

その為「白鳥」の「右羽」の座箒は特に高額でのお買取りが期待できます。


また、数ある羽箒・座箒の中でも柄が象牙や螺鈿などの細工が施されていたり、共箱・仕立箱に以下のような有名宗匠、茶人、仕立師の書付があるお品物は人気・価値共に非常に高い為、弊社では特にお買取り強化致しております。

茶道具のお買取りでは共箱の有無がお買取り査定に大きく影響致します。

羽箒・座箒と一緒に他の茶道具のお買取りもお受け致しておりますので、お気軽にお問い合わせください。


<プラス査定の書付>

仲村宗悦/千家十職・飛来一閑/仕立師・杉本鳳堂/安舟祐造/竹裕斎など



茶道具のお買取りは実績豊富な いわの美術 にお任せください!