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硲伊之助 硲三彩亭 の陶芸作品のお買取り致します

2017/08/31

硲伊之助 硲三彩亭の陶芸作品のお買取り致します





こちらの作品は洋画家として有名な硲伊之助(硲三彩亭)作『吸坂 銚子』です。只今いわの美術では、硲伊之助の陶芸作品のお買取りに力をいれておりますので、ご売却をご検討中の方は、いわの美術にご連絡ください。








硲伊之助について


 硲伊之助は1895年に東京に生まれます。父は日本橋木村の漆器店に勤務していて、幼い頃から工芸品に親しんでいたようです。

大下藤次郎の日本水彩画会研究所で学びます。岸田劉生などが発起人となった美術家集団「ヒュウザン会」に最年少で参加し、その後、二科展に出品した『女の習作』で二科賞を受賞します。
 2度フランスに渡り画を極め、2度目の時にはマティスに師事しフォービズムを学びました。

戦後は美術界の民主化を唱えて、日本美術会委員長に就任したり、東京藝術大学助教授として後進の教育に力を注ぎました。
 晩年は、古九谷との出会いによって、日本の色彩絵画の源流に繋がる九谷色絵陶磁器の制作を始めます。加賀に移り住むと、窯を築き九谷焼を中心に多くの陶芸作品を手掛けました。

油彩画や陶芸作品の制作以外にも、翻訳や美術解説書やエッセイなどの書籍の刊行をするなど、その活動は多岐にわたります。

 

 九谷焼の制作に取り掛かった硲伊之助は、陶芸制作の時は「硲三彩亭」として活躍します。昭和47年には、硲三彩亭色絵磁器展を外務省主催でヨーロッパを巡回するなど、国外でも高く評価されました。

1959年に、酒井田柿右衛門らと共に、一水会陶芸部を創立します。画家としても陶芸家としても芸術・工芸界に大きな貢献をしました。

1994年に硲伊之助美術館が開館され、現在も彼の作品を観に多くの人が訪れています。




硲伊之助の作品について


 硲伊之助の油彩画は、鮮やかな色彩と計算された構図で近代的な作風が特徴的です。アンリ・マティスやセザンヌからの影響を強く受けたことが考えられます。

陶芸作品も、そうした描写力や色彩感覚が光る作品が多くあります。また、古九谷の研究に力をいれていたので、現代的な題材に古典的な色使いが魅力でもあります。




硲伊之助 硲三彩亭の陶芸作品のお買取りについて


 油彩画、版画、陶芸作品などさまざまなに制作している、硲伊之助は中古市場でも人気の作家です。陶芸作品は需要の高い油彩画に比べると、やや相場は下がってしまいますが、陶芸作品の中でも掲載しているお品物のような銚子や大皿・銘々皿などは人気がありますので、高価買取が期待できます。
 こうした陶芸作品のご売却の際には、共箱の有無が査定評価に大きく関係しますので、かさばるからと言って処分せずに、ご売却までは作品と一緒に大切に保管しておきましょう。
硲伊之助の作品の他にもご売却を考えているお品物がたくさんあるという方であれば、神奈川県外の方でも出張査定を致しておりますので、遠慮なくお問い合わせください。