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香合・香盒(こうごう)

風炉や炉の中で焚く香木や練香を入れる蓋のある容器。香盒とも書く。

合子という身と蓋のある小型の容器を用いた事から

盒子・合子(ごうす)ともいいます。

炉や風炉に炭を注いだ後に、火箸で香合より香木をとり、

下火近くと胴炭付近に入れる。

炉や風炉を用いない場合、

床の間に紙釜敷にのせて飾り用いるとされています。

江戸時代頃から風炉には木地や塗物の香合を用い、

炉には陶磁器の香合を用いるという

香合の使い分けがされていました。

当初は座敷飾りとして香炉に付属させる形で置かれており、

大半は堆朱などの唐物の塗物でした。

炭点前が定着する頃になると香合は炭道具として独立した道具に定着しました。

その後、国焼の香合が登場するが、日常の雑器から取り上げられたものが多く

茶道具の中でも軽んじられ、名物といわれるような香合は少ない。

香合の中でも唐物の堆朱螺鈿細工の物は別格として見られました。


香合の様々な種類と用途

:風炉用・・風炉で香合を使うのは5月~10月までの間で、主に木製の物を使います。

その中には良い香りを放つ香木を入れて香りを楽しみます

 

:炉用・・炉で香炉を使うのは11月~4月の間で、主に陶磁器製の物を使います。

炉用の香炉には練香を入れ、香りを感じます。

 

:炉兼用・・風炉でも炉でも使える香合で、主な素材は木地や貝、金属、竹、自然の果実を加工した物などございます。


デザインの種類

動物(蛙、亀、干支)、鳥(雀、鴨、鶴)、植物(茄子、牡丹、椿)、魚類(貝、蟹、海老)

生活用品(団扇、俵)、幾何学文様(円形、菱形、四方)など