買取実績紹介

富永玄山の横笛茶碗

作家名: 富永玄山
更新日: 2014/4/13

富永玄山の茶碗買取ました!!

お写真のお品物は、いわの美術がお買取りした横笛茶碗で、京焼作家・富永玄山の茶碗です。
茶道具を処分したいというご依頼を受け、出張買取を行った際にお譲り頂いたお品物の1つで、横笛を吹いている姿と光り輝く金彩が印象的な絵付けのお品物でした。

富永玄山は兵庫県神戸市出身で、薩摩焼の絵師2代・山本芳山に師事して技術を学びました。
30歳になると野々村仁清に魅せられ、茶陶を制作する事を決意します。
薩摩焼の絵付けや油絵日本画を学んだ経験をいかした作風は定評があり、京焼の特徴でもある乳白色の陶器をキャンバスにして多くの素晴らしい仁清手作品を作り上げています。
お買取りした茶碗も野々村仁清の作風の影響が出ており、仁清手らしく細かい貫入が入っています。

京焼茶碗買取ます!!

京焼の茶碗は一度焼成した後、上絵付けを施すものが多く、現在の京焼はそのほとんどが磁器ですが、京焼の生産が始まった頃は土で出来ていました。
京焼の頂点に立つ人物は、さきほどもお話に出てきた野々村仁清です。
野々村仁清が残した京焼の茶碗は、現在の陶工・作家たちにとっても憧れの茶碗で、多くの陶工・作家が写しを制作しています。
仁清写と書かれていても、決して偽物という訳ではございません。

また、京焼の特徴は乳白色の白い磁器肌です。
そのため、抹茶を点てた後、しっかりと手入れをしておかないとシミになりやすくシミがございますと買取額に影響が出てきます。
今は売却する予定はないけれど、後に売却をお考えの京焼の茶碗がございましたら、手入れを怠らず、保管しておく事で高価買取に繋がります。
京焼茶碗を含め、茶道具の買取なら、いわの美術にお任せ下さい。