買取実績紹介

目白宗芳の花筏蒔絵手桶水指

作家名: 輪島塗 目白宗芳
更新日: 2013/10/29

手桶水指買取りました!

水指というのはお茶の道具で、茶釜に足すための水や、茶碗をすすぐための水を蓄えておく器です。
手桶というのは写真の写っている品物のように、取っ手の付いた桶のような形になっている物をそう呼びます。
陶磁器製の水指が多いので、今回の品物のように輪島塗の手桶水指というのはあまり見る機会がないかもしれません。
しかし手桶水指は古くから使われており、村田珠光は杉生地の物を、武野紹鴎は竹張りの物を好んでいました。
いわの美術では手桶水指の買取りを行っています。
勿論手桶や輪島塗の物に限らず、陶磁器製、竹製、ガラス製の水指も買取ります!

この手桶水指の作者は目白宗芳で、輪島塗に花筏蒔絵が施されています。
この蒔絵は紐の解けた筏に花の折枝が添えられ、水面に流されているように見えます。涼しげで、とても美しい風景ですね。
元々花筏は、川に流された骨壷が筏から外れた姿が由来となっています。
昔は筏にくくりつけた骨壷を川に流し、紐が解けて骨壷が川に落ちることで、極楽にいけるとの言い伝えがありました。
そして花は骨壷に添えられていたものなのだそうです。
ただ美しいだけの装飾ではなく、どこか儚げで人の一生を思わせる蒔絵ですね。