買取実績紹介

上口愚朗 黒志野茶碗

作家名: 上口愚朗
更新日: 2016/9/4

上口愚朗の作品の買取を行いました

今回いわの美術がお買取したお品物は、上口愚朗(かみぐちぐろう)の黒志野茶碗です。
上口愚朗ははじめから陶芸家であったわけではなく、天然色、手紡ぎ、手織りのホームスパンなど生地や付属品をイギリスから直輸入し、「店に来なければ作らない」「国産の生地は使わない」「値段は聞くな」という独自のこだわりをもって日本一の高級洋服店として商売を行っていました。
しかし、戦後になってから「自分の生まれた上野の山の粘土で茶碗を焼いたらどうなるか」と興味を持ち陶芸家に転身します。
独自に窯を作るところからはじまり、古陶の研究・再現を何度も試み、「野獣派陶腕・愚朗焼」と名付けた焼物を完成させました。
川喜田半泥子と親交があったようで、川喜田半泥子の影響を受けた作品も見る事ができます。
また、大徳寺・立花大亀老師の書付のある作品も存在し、独学でありながら茶陶としてもしっかりと認められている上口愚朗の作品は中古市場でも多くの作品が取引されています。


今回お買取りした上口愚朗の作品ですが志野焼の一種で、志野焼は釉薬によって無地志野、鼠志野、赤志野など呼び名が変わり、黒志野はその名の通り黒と白のコントラスが美しい志野焼です。
今回は上口愚朗の作品という事、共箱付で非常に綺麗な保存状態であった事で高価買取となりました。

上口愚朗の作品買取ます

いわの美術では上口愚朗の作品の買取に力を入れております。
今回は共箱があったため作者を特定する事が簡単でしたが共箱がない場合、作者を特定するには作風や作品に記されている陶印を確認しなければなりません。
しかし、陶印は必ずどの作家も作品全てに記しているわけではありません。
上口愚朗の場合、「愚」の一文字が記されていますが判別しにくい事もあり、そういった場合は専門の知識を有する人間でなければ対応が難しくなります。
いわの美術に在籍する鑑定士は豊富な知識と買取実績を持ち、新人教育もしっかりと行っておりますのでご安心下さい。
上口愚朗の作品買取先をお探しであれば、市場評価とお品物の状態で買取査定を行っているいわの美術にお任せ下さい。