買取実績紹介

木村表恵 一閑手付莨盆

作家名: 木村表恵
更新日: 2015/7/10

木村表恵の一閑手付莨盆買取ました

今回、いわの美術がお買取りしたお品は、木村表恵の一閑手付莨盆です。

木村表恵は当代二代の名古屋の漆師です。初代は漆匠高橋表光に師事し、漆の可能性を広げる様々な技法に取り組み、茶道具を中心に使い易さにも配慮した作品づくりに定評のある作家です。


お買取した木村表恵の作品は、黒一閑塗ですっきりとした櫛形の胴に、竹製の手が付いた手付莨盆です。

手付莨盆の提手は、提げて持つことのできるように背の高い物が多く、煙草盆の形は、長方形、木瓜形、田楽箱、筒形などがあります。

共箱に経過年によるシミが一部みられたものの、莨盆自体は使用感が少なく、保存状態のよい美品をお買取させていただきました。

莨盆買取ます

莨盆(煙草盆)は、火入、灰吹、煙草入、煙管などの喫煙具が組まれる物をいいます。

茶道においては、流派によって多少異なりますが、待合、腰掛待合に置かれ、薄茶の席に持ち出されます。


茶事での莨盆は、「此処では煙草でも喫んでくつろいでください」という意味もあり、一つは待合に、もう一つは腰掛待合に置く、といったように客の数ではなく、使うシーンの数によって必要な数が異なります。

また、大寄せの茶会では、最初から正客の席に置かれます。

莨盆は、利休の頃には、茶席では用いられておらず、江戸時代に入ってから、宗旦・遠州などの好み物の莨盆が登場し、江戸時代後期に莨盆一式が茶事の道具として、一般的になったとされています。


いわの美術では、莨盆の買取も行っており、川瀬表完、 川本光春など有名作家の作品は、作品により一点からでも高価買取致しております。

また、江戸時代後期や、明治期につくられた美術品的・骨董品的価値のある莨盆は、高価買取の可能性も高くなります。買取査定は無料ですので、ご売却・ご処分をお考えの莨盆がございましたら、お気軽にお問い合わせください。