買取実績紹介

田崎昭一郎の輪島塗手桶水指

作家名: 田崎昭一郎
更新日: 2015/2/26

田崎昭一郎の手桶水指

こちらのお写真は、埼玉にお住まいのお客様より出張にて他の茶道具とあわせてお買取致しました輪島塗の手桶水指です。

水指は、茶席にて釜に水を補ったり、茶碗や茶筅をすすぐための水を入れておく器で、焼き物や木地・曲など様々な材質のものが用いられています。今回買取の手桶水指とは、真塗りの手桶形で、割蓋がついています。手桶水指は、室町時代から広く流行していたもので、利休の茶会にもたびたび用いられたとされます。

「利休百首」にも「水指に手桶出さば手は横に 前の蓋とりさきに重ねよ」と手桶水指の扱いを教えた歌がみられます。ちなみにこの「利休百首」とは、千利休が和歌の形を借りて、茶道の精神、点前作法の心得などを、初心の人にもわかりやすく、記憶しやすいよう31文字にまとめて百首集めたものです。


お買取した手桶水指は、国の伝統工芸品指定 輪島塗の塗師屋 稲忠漆芸堂謹製 田崎昭一郎の作品です。

 輪島塗の手桶水指には、菊花紋と桐紋の蒔絵が堂々と描かれています。 菊花紋は、延命長寿の効用を伴う延年草ともよばれる菊の花を原型にその花弁が放射線状に並んで日の光に例えることができることから、日出ずる国の象徴である天皇家のシンボルとして創作されたといわれています。もう一つの五七桐花紋の桐は、古来より鳳凰の止まる木として神聖なものとされており、日本でも嵯峨天皇のころから天皇陛下の衣類の刺繍や染め抜きに用いられるなど、菊の御紋に次いで高貴な紋章とされてきました。

お買取した手桶水指は、高貴な紋が二つ描かれた豪華な蒔絵の輪島塗の作品で、状態もよく、落款付共箱と共布、栞もあわせて、高価買取にて対応致しました。

茶道具出張買取致します

今回お買取の埼玉のお客様は、水指のほかに茶碗や棚物、茶釜、風炉先など大きなもの、重いものなど数多くのご売却のご依頼でしたので、弊社の無料出張をご利用いただいての買取となりました。

いわの美術では、無料宅配買取だけでなく、お品数が多い場合など、お買取の内容に応じて、無料出張買取も全国対応で行っています。


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また、いわの美術は、茶道具の買取だけでなく、着物や美術品、骨董品など幅広いジャンルでの買取を致しておりますので、出張買取では、茶道具だけでなく、他のお品物もあわせて買取させていただくことが可能です。品物に応じてあちこちの業者にわけて頼む必要がございませんので、様々なものの整理、ご処分の際は、是非いわの美術にご相談ください。

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