買取実績紹介

十二代中里太郎右衛門の絵唐津銘々皿

作家名: 十二代中里太郎右衛門
更新日: 2015/2/12

十二代中里太郎右衛門の絵唐津銘々皿買取ました

こちらの写真は、お買取致しました十二代中里太郎右衛門の唐津焼 銘々皿5枚です。

唐津焼の土は多種多様で、鉄分の多い土から少ない土までありますが、特に砂目でありながら、粘り気のあるざっくりとした趣の胎土に唐津らしい味わいがあります。


今回お買取した十二代中里太郎右衛門の唐津焼作品は、唐津焼の中でも一番数が多く存在し、また、唐津焼を代表する種類でもある絵唐津の銘々皿です。 絵唐津は、鉄絵の具で絵付けをして長石釉を掛けたもので、お買取した銘々皿には草木文様らしき絵文様が、それぞれに異なる趣にて一筆で描かれています。渋い土味の素朴な味わいが感じられます。

形状は、向付の中でも浅めの平らな形の平向付形の絵唐津向付です。 向付は略して「向」ともよばれ、茶懐石の膳上の飯椀と汁椀の向こう側におかれる器で、主に甘鯛の細造りや膾類が盛られます。今回お買取した「平向」のほか、筒形の深い「深向」があります。


お買取の際にあわせてお譲りいただきました共箱には、「十二代 太郎右衛門」とあり、また陶印にも 「∴」が用いられています。これは、唐津焼を代表する陶芸家の名跡のひとつの中里太郎右衛門の十二代であることを示しています。十二代中里太郎右衛門は、唐津焼の重要無形文化財保持者として人間国宝に認定されています。

十二代中里太郎右衛門の作品買取ます

中里家は、肥前国唐津藩の御用焼物師として代々続く陶家です。十二代中里太郎右衛門は、 古唐津の研究、復興に尽力して叩きの技法を確立するなどし、唐津焼無形文化財に認定、紫綬褒章、勲四等瑞宝章など受章、さらに唐津焼で重要無形文化財(人間国宝)にも認定されています。

十二代中里太郎右衛門は茶陶を中心に制作し、壺や大花瓶などには叩き技法の特性を前面に出した数々の秀作を残しています。


人間国宝 十二代中里太郎右衛門は一点からでも高価買取の期待できる作家の一人として、いわの美術では買取を積極的に行っています。

十二代中里太郎右衛門は、京都大徳寺にて得度して号を中里無庵とし、隠居となってからは「無庵」の名で作品を残していることもありますので、買取査定のご依頼の際、わかりにくいようでしたら、作品と陶印、共箱の落款部分などのお写真をお撮りいただき、メールに添付する形でいわの美術までお送りくださいませ。やきものの知識と買取経験豊富なスタッフがお調べして、折り返し具体的な買取査定額などにつき、ご連絡申し上げます。

十二代以外の中里太郎右衛門の買取も致しておりますので、ご売却をご検討中のお品がございましたら、遠慮なくお問い合わせください。メールによる買取のお問い合わせは24時間受け付けています。