茶道具作家紹介

得入 とくにゅう

楽家8代
更新日: 2009/10/28
楽家8代。延享2年(1745)〜安永3年(1774)29歳。
7代長入の長男。宝暦12年(1762)8代吉左衛門を襲名。
明和7年(1770)剃髪隠居して佐兵衛と号す。
得入の名は没後25回忌において送られた。三十歳で歿したため、
作品数は少なく、長入の作行きの影響がうかがわれる。
大部分が赤茶碗で、作風は穏やか。
高台の中には兜巾渦巻がある。黒樂の「玉の絵茶碗」に金入りの
ものがあり「得玉」といって喜ばれる。
印は、楽の中央の白の中の「一」が点になっている。