茶道具作家紹介

大西 勲 おおにし いさお

重要無形文化財保持者(人間国宝)
更新日: 2009/10/17
大工であった父の仕事を見ながら
木に親しんで育った。中学卒業後、
地元の木工所に就職した。
二十五歳から木内晴岳のもとで
鎌倉彫を五年間修業した。
三十歳から赤地友哉のもとで
十年間修業し、曲輪造などの技法を習得した。
1980年に妻の出身地である茨城県・下館市に
移り住む。木曽のヒノキを煮て油を抜き、
天日干しにして十年間保存して曲輪に使う。
茨城で産する艶と透明度の高い漆を
自ら精漆して全工程に使用する。
大西氏は大工であった父の影響もあり、
素地から仕上げまでの工程を一貫して
自ら行なっている。
2002年重要無形文化財に認定。