茶道具作家紹介

小野珀子 おの はるこ

更新日: 2010/04/05
1925年 小野琥山の長女として愛知県に生まれる。
1931年 父は勤務していた名古屋製陶所を辞職し、福島県大沼郡
会津美里町瀬戸町に琥山製陶所を設立して
一家は移住。
1939年 佐賀県嬉野市嬉野町下宿に小規模ながら琥山製陶所を
移設する。珀子だけは福島県に残って女学校卒業まで
叔父の許に 預けられる。
1943年 会津若松高等女学校を卒業後、嬉野に戻って家業に
従事する。
1948年 東京の大串家に嫁ぎましたが、1960年に協議離婚して
嬉野に戻り、父の琥山製陶所デザイン室に勤務。
1964年 加藤土師萌の釉裏金彩の技法に魅せられて独学で
技法研究を行いますが、数年間は数多くの失敗を重ねた。
1970年 九州・山口陶磁展で第一席を受賞。
日本工芸会西部工芸展で朝日銅賞を受賞。
佐賀美術協会展で文化会議長賞を受賞。
九州毎日陶芸展で準大賞を受賞。
1971年 日本工芸会西部工芸展で朝日金賞を受賞し、出品作品が
東京国立近代美術館に買い上げられる。
佐賀美術協会展で知事賞を受賞。
佐賀県展で日本経済新聞社賞を受賞。
1972年 長崎放送局長賞を受賞。
日本工芸会西部工芸展で玉屋賞を受賞。
1973年 北京の日本大使館に飾る為、作品が外務省に
買い上げられる。毎日新聞社賞を受賞。日本工芸会正会員となる。
1974年 迎賓館内の日本館に作品を納品する。
1981年 日本陶磁協会賞、文化奨励賞を受賞。
作品がニュージーランド・シドニー美術館に買い上げられる。
1985年 呉市立美術館、敦井美術館に作品が買い上げられる。
1986年 外務省に作品を納品する。
1988年 アルゼンチン美術館、外務省に作品を納品する。
1992年 佐賀県重要無形文化財に認定される。
1996年 5月29日 没

日本を代表する女流作家で金箔を大胆かつ繊細に使った
釉裏金彩や金襴手を得意とする。
釉裏金彩とは焼成した磁器の表面に金箔を低温で焼き付け、更に
金箔を安定させる為に上から低温で熔ける釉薬を掛けて再び
低火度焼成する技法。