茶道具作家紹介

慶入 けいにゅう

楽家11代
更新日: 2009/10/29
楽家11代。文化14年(1817)〜明治35年(1902)85歳。
丹波国の酒造家小川直八の子。のち10代旦入の婿養子となる。
弘化2年(1845)11代吉左衛門を襲名。
明治4年(1871)剃髪隠居して慶入と号す。作風は道入を慕い、
新しい趣向をこらした近世の名工。瀟洒な作風に特色がある。
西本願寺のお庭焼露山焼に従事し大谷光尊上人から受けた
「雲亭」印を賜る。襲名してから、嘉永7年(1854)に御所炎上の
火災で類焼するまで、大徳寺大綱和尚筆の「蜘蛛の巣印(大綱印)を使い、
安政元年(1854)から明治4年(1871)に隠居するまでは「董其昌印」を使う。
「白楽印」は明治4年の隠居後に使った楽印。
他に雲亭印や表千家碌々斎筆の「天下一」印も用いる。