茶道具作家紹介

西村九兵衛 にしむら くへえ

江戸初期の釜師
更新日: 2018/05/12

西村九兵衛について(1578~1658)


西村九兵衛は江戸時代初期の釜師で名を、家久と言います。千家出入の釜師であった、西村道弥、西村道也、西村道爺を系譜とする西村家との関係は諸説あります。西村道仁の子、孫、あるいは弟子ともいわれていて、西村道弥の親類という説もありますが、現在のところ明らかになっていません。『茶道筌蹄』という江戸時代に発行された、稲垣休叟(きゅうさい)が茶道の起源や茶人などについて著した本の中では、彼には子がなく一代限りであったとありますが、詳細不明です。ただ、宝暦年間(1751~1763)に西村九右衛門という釜師が現れ、その息子が九兵衛を名乗り三代続いたので、混同しないよう注意が必要です。史料によると西村九兵衛は幼い時に父を亡くし、その後、釜師である名越浄味の弟子になったと伝えられています。



西村九兵衛の作品について


西村九兵衛は主に、宗旦好の蒲団釜、四方釜、裏敷釜、累座釜、唐犬釜、土斎釜などを残しています。釜の輪郭は端整なつくりで、柔らかい曲線が美しい作品が多くあります。

西村九兵衛の作品の中で、寛文七年(1667)の銘が入っている梵鐘が京都立本寺に残されています。当時の釜を作っていた職人は、釜以外にも鋳型物を制作していたので、鐘が残されていることは珍しくありません。時代が古いこともあり、共箱が残されていないことがほとんどです。



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