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13代・加藤忠三郎 芦屋写 霰平丸釜添 唐銅鬼面風炉

作家名: 13代・加藤忠三郎
更新日: 2015/11/19

13代・加藤忠三郎の風炉釜買取ました

今回、いわの美術がお買取したお品物は、13代・加藤忠三郎による風炉釜です。
共箱付でお買取させて頂きましたが、箱書には芦屋写 霰平丸釜添 唐銅鬼面風炉と記載されていました。
これを順番に説明していくと、まず芦屋写は茶の湯釜は大別して「芦屋」「天命」「京作」の三種に分類されており、鎌倉時代末から室町時代には、筑前(現・福岡県)の「芦屋釜」と佐野(現・栃木県)の「天命釜」が茶の湯釜の名品を作り出していました。
その後、千利休の登場で京都で盛んに茶の湯釜が作られるようになり、これを「京作釜」と呼ぶようになりました。
つまり、芦屋写は筑前の「芦屋釜」の形状を写したものという事になります。
次に霰平丸釜ですが、表面がつぶつぶしている釜の形状の事で、古くから見られるものです。
最後に唐銅鬼面風炉ですが、唐銅(からかね)という銅、鉛、錫の合金が使われ、切合で乳足の鐶付が鬼面で仕付鐶になった風炉の事で、中国より渡来した最も古い形といわれ、真正の風炉とされていました。
また、台子に用いられていた事から台子風炉とも呼ばれ、鉄製のものを存在します。


さて、今回お買取した13代・加藤忠三郎の風炉釜は使用感はありましたが、釜や風炉が錆びている様子もなく、保存状態が良かった事と共箱が揃っていた事が大きく影響し、江戸中期から尾張藩お抱え釜師の名門として知られている加藤家の当主、13代・加藤忠三郎の作品という事で、高い評価での買取となりました。

風炉釜買取ます

いわの美術では年間に多くの茶道具の買取実績を持ちますが、茶碗や水指などは街のリサイクル業者も販売しやすく、すぐに買取ってもらえる事が多いのですが、茶道の専門道具である風炉釜は買取を断られる事もあり、いわの美術ではそういったご相談も多くございます。
もちろん、風炉釜だけではなく、風炉のみ、釜のみでもしっかりと評価して買取を行っております。
その際は、作家物、骨董的価値のある古いものなどは高価買取が期待できるものもございますので、風呂釜のご売却をお考えでしたら専門知識を持ついわの美術の鑑定士にお任せ下さい!!


風炉釜は錆びやすい素材で出来ているため、錆びが出ていると大きく評価が下がってしまいますので、今は売却する予定がなくても、お手入れを怠らず、大切にする事で売却する時にマイナス評価とならずに買取ってもらう事ができます。
いわの美術では風炉釜以外の茶道具の買取も積極的に行っておりますので、お気軽にお電話、メールにてご相談下さい。

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