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鼠志野茶碗 奥磯栄麓

作家名: 奥磯栄麓
更新日: 2015/6/4

奥磯栄麓の鼠志野茶碗買取りました

今回いわの美術がお買取りしましたお品物は昭和の時代、陶芸家として活躍した奥磯栄麓の鼠志野茶碗です。


奥磯栄麓は、本名稲垣雄之助といい、日本画家、稲垣錦荘と美人画家、静雪の元に三男として京都で生まれます。

画家の家系に生まれた奥磯栄麓は、父と母のような画家になるため、洋画家を目指し京都美術専門学校に入学しました。

しかし、卒業後に志野焼の魅力に心を奪われ陶芸家になる事を決意、28歳で陶芸家の加藤十右衛門に弟子入りし、技術を学びました。


その1年後の29歳の時に、独立して志野焼発祥の地と言われている岐阜県の久々利で太平窯を作り本格的に陶芸の製作にあたります。


独立後、陶芸家、陶芸史研究家として名高い加藤唐九郎に陶芸の指導を受けたと言われ、志野、瀬戸黒、美濃などの製作に励みました。


その後、桃山時代に多く使われていた穴窯を作り、様々な作品を製作していきました。
作品の製作に明け暮れる中、東洋陶磁学会の会員となって美濃の研究などを行ないます。


奥磯栄麓は、多くの陶芸家が展覧会に作品を出品したりする事が多い中、展覧会などには出品せず、各地で地道に個展などを開催し、一匹狼的な存在と言われていました。


また、美濃焼についての多くの著書も手がけたと言われています。
いわの美術では、多くの作品を残した奥磯栄麓の作品をお買取り致します。

奥磯栄麓の作品買取りについて

今回お買取りしたお品物は奥磯栄麓が学んだ美濃焼の代表、志野焼の種類の一種、鼠志野で作られた茶碗です。
志野焼は桃山時代に白磁を使い焼かれた焼き物で、茶人の志野宗信により美濃の陶工に命じて作らせたのが始まりと言われています。


鼠志野は、志野焼の種類の一種で鬼板と呼ばれる鉄化粧を施し、箆彫りで模様を彫り白く表しその上から志野釉をかけて焼きます。
これにより箆彫りした場所が白く残り模様として浮き上がります。
お買取りした鼠志野の茶碗には箆彫りでバッテンのような模様が描かれていて、美しいお品物となりました。


箱書きにはやわら美火と書かれていて、ゆらゆらと炎が燃えている美しい様子をイメージして作られたお品物です。
また、百草土と書かれていますが、これはもぐさ土と言って志野焼の製作によく使われます。
もぐさ土の名前の由来は、パサパサした土でお灸に使うもぐさに似ている事から名づけられたと言われています。


お買取りした鼠志野の茶碗は、品物にも箱にも汚れやキズがなく、また、二重箱という事もあり高評価にてお買取りしました。


いわの美術では、陶芸家として世の中に名を残した奥磯栄麓の作品を高価買取り致します。
また、奥磯栄麓が弟子入りした加藤十右衛門や、陶芸の指導を受けた加藤唐九郎の作品なども高価買取り致します。


蔵を整理して出てきたお品物や、遺品整理で出てきて処分に困っているお品物などございましたら是非一度いわの美術までお問い合わせください。
査定経験豊富なスタッフがお客様の大切なお荷物を丁寧に鑑定し、次の方にお譲り致します。

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