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茶道の基礎知識~茶碗のいろいろ

2017/06/04

茶道の基礎知識~茶碗のいろいろ

   

茶を喫するための道具である茶碗。古くは中国や朝鮮半島などから渡来したものが重宝されてきましたが、次第に日本各地でも窯場がつくられ多くの茶碗が焼成されるようなりました。

茶碗は土や釉薬のかかり方、口造り、高台の形など千差万別で見所の多い道具です。

   

井戸茶碗

濃茶点前にも薄茶点前にも使われます。濃茶点前の時は帛紗を添えて客に出します。

   

楽茶碗

   

侘び茶の基本となる茶碗です。濃茶点前にも薄茶点前にも使われます。

   

絵付茶碗

   

薄茶点前のときに用いられます。季節を表す絵柄が見どころの一つです。

   

平茶碗

   

薄茶点前だけに使われます。主に夏の季節に、洗い茶巾(茶室に涼をよぶ夏の点前)の趣向でも用いられます。

   

筒茶碗

薄茶点前にだけ使われます。厳冬の季節に、絞り茶巾(寒い時期に、絞ったまま茶碗に入れて行なう点前)の趣向でも用いられます。

   

   

茶碗の歴史

   

古くは、鎌倉時代に禅僧が持ち返ったとされる天目茶碗(中国・福建省で焼成された曜変・油滴などをはじめとする建盞や、吉州窯で焼成された鼈盞や玳皮盞などが代表的)や、青磁などの唐物の茶碗が、茶の湯の茶碗の第一として、確固とした地位を占めていました。

16世紀半ばの武野紹鴎の時代には、高麗茶碗が登場し、その地位が入れ替わることとなりました。

   

高麗茶碗は現代の茶会でも多くみられますが、比較的古い時代のものとしては三島暦手・井戸・呉器・雲海青磁・熊川などが日本に輸入されています。 千利休の頃になると、魚屋や柿の蔕・蕎麦などが輸入され、侘び茶に多いにもてはやされました。

   

江戸時代初期の古田織部の頃には、日本からの注文品がつくられるようになります。これがいわゆる「御本」です。御本は対馬の宗家の中継ぎにより、朝鮮・釜山の倭館を通して近辺で焼成されるようになりました。対馬からは燔師と呼ばれる役人を送り、陶工達の指導や管理をしました。

高麗茶碗の手法は陶工の渡来によって、萩や唐津など国焼(日本製)の茶碗につながります。また、中国の江西省・景徳鎮には染付や祥瑞が注文され、輸入されました。

   

この頃になると、国焼の茶碗は六古窯の信楽や備前などとは異なる、今焼の楽茶碗が躍り出ます。千利休の指導を受けた長次郎の楽焼が生れたことにより、茶の湯の茶碗は唐物から和物に移行することになります。

   

こうした千利休の意を受けた楽焼の黒茶碗・赤茶碗に加えて、古田織部によって取り上げられた織部焼や瀬戸黒、幻の陶器といわれた志野焼など、瀬戸の陶工が美濃に移り住んでつくったといわれる桃山時代の豪快な作風の茶碗が注目を集めました。

   

江戸時代は、小堀遠州の影響を受けた遠州七窯が生れます。また、京都には金森宗和の指導により、野々村仁清の美しい色絵の世界が茶碗にも展開されました。野々村仁清の薫陶を受けて尾形光琳の弟の尾形乾山が伸びやかで意匠的な陶器を生み出しました。

   

江戸時代中期の奥田穎川は、京都で初めて磁器製作に成功し、青木木米、仁阿弥道八に続き、その後の永楽保全、宮川香山、真葛長造といった名工を誕生させていきました。

   

茶碗のあつかいの注意点

   

濃茶点前のときは、楽茶碗、高麗茶碗、萩茶碗などが一般には好んで使われ、多くの場合、銘がつけられています。薄茶点前には、絵付けが施された茶碗は主に使われ、意表をつく形のものや、季節により平茶碗・筒茶碗を合わせることもあります。

席中では、掌の中央にのせる心持ちで扱います。釉薬がかかっている茶碗は滑りやすく扱いには注意が必要です。茶碗に限りませんが、茶道具を扱うときは、必ず手を清め、油分が茶碗につかないようにしましょう。亭主は客のために茶を点てます。客から戻された茶碗を取り込むときには、すぐにおくのではなく、掌にのせて横に持ち替える際に、茶碗の中を見て、美しく頂いてもらえたかを確認しましょう。

   

茶碗の正面は?

   

茶碗の正面は絵付けが施されているものはわかりやすいですが、楽焼や高麗茶碗などは釉薬のかかり具合や印の向きなどで正面を判断します。

楽茶碗…釉薬や景色、口造りの山の形などが正面を決める基準となります。印などがある場合は、それが読める状態のまま返して正面とします。

井戸茶碗…釉薬の景色などが正面を決める基準となります。

絵付茶碗…絵柄に準じて正面が決まります。

   


貴人茶碗

  

貴人点とは、高貴な方にお茶を差し上げるための点前のことです。貴人には清浄を第一とし、本来は新調したものを準備します。貴人の口に入るものは、畳よりも高い位置で差し上げますので、茶碗も木地の貴人台にのせて扱います。濃茶点前、薄茶点前とも、一人一碗が約束です。

   

次茶碗

   

貴人清次の次とは貴人のお供のことです。この点前は貴人とお供に茶を点てます。お供に用いる茶碗は貴人と同様、清潔感のあるものを用いますが、普通の茶碗に千鳥に畳んだ茶巾、煤竹の茶筅を仕組み、茶杓はのせません。

   

重茶碗

   

重茶碗は、茶事・茶会で客の人数が多く、一碗で人数分の濃茶をねれないときに、二碗を用いてもてなします。上の一碗目は主茶碗、下の二碗目は連客の茶碗となります。二碗目は主茶碗よりもおおぶりなものを選びます。

   

※茶道の作法は、流儀によって異なりますが、ここでは裏千家の作法をもとに教本などに沿って紹介しています

   

   

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