新着情報

茶道具基礎知識~茶壷

2017/01/31

茶道具基礎知識~茶壷

  

  

茶壺とは


茶壷(ちゃつぼ)とは、石臼ですりつぶす前の葉茶を保管し、運搬するために用いられる、錫製、銀製、もしくは陶器などでできた壷のことを指します。正式には葉茶壷と呼ばれます。


昔は、新茶の季節・初夏に新芽がとれると、茶師はこれを高山の洞穴などに保存して、秋に茶壷に詰めて、茶人の家に届けたといいます。そして、茶人たちは旧暦の10月の開炉とともに口切りの茶事を行い、茶葉を使い始めました。

  

「ずいずいずっころばし ごまみそずい 茶壷に追われて とっぴんしゃん 抜けたら、どんどこしょ…」という、わらべ歌”ずいずいずっころばし”は、誰もが幼い頃口にした日本の童謡ですが、これは「お茶壷道中」についての唄だといわれています。

これは江戸時代に行われていた「お茶壷道中(江戸時代に京都名物品である宇治茶を徳川家に献上する為に行われていた行列)」の時に、子どもが誤って行列の前を横切り、手打ちされないよう、戒めの為に歌い教えられてきた歌なのです。この唄にあるように、当時は京都名物品である宇治茶を徳川家に献上・運搬する為に茶壷が使われていました。

  

今日では、茶壷に葉茶を入れて保存し、運搬することはほとんどみられませんが、秋になると、愛用している茶壷を茶師や茶屋に預けて、好みの茶を詰めてもらう人もいるといいます。

  

茶壷は、11月の初旬には茶壷飾りをして封を切り、口切りの茶事をするのが習慣とされ、茶湯の初期には、茶器の最上格のものとして珍重されました。

  

茶壷が茶の湯にいつ頃からつかわれるようになったか詳しいことはわかっていませんが、12世紀頃、日本国内で茶が生産されるようになると、輸送や保存のために大型の壷が必要とされ、中国から渡来した薬をいれる容器であった大壷を転用するようになりました。


織田信長、豊臣秀吉の桃山時代の武家の茶の世界でも、茶壷は大いに珍重され、格式道具の筆頭となりました。古来、ルソン(現在のフィリピン)の呂宋壷が最上とされ、四十石、松花、松島、三日月などの銘のものが知られます。

和壷は呂宋壷を写した瀬戸産のものや丹波、備前、信楽、仁清作の茶壷が名高いものとして知られています。

明治時代以降は、茶壷は茶道具の主流からははずれた感があるともいわれますが、現在は前述のように高い格式をもつ道具として尊重されています。

  

茶道具の中でも古い歴史を持つ道具のひとつである茶壷は、観賞用の茶道具としても非常に価値が高いとされています。


  

茶壷の付属品

  

茶壷の口には、桐材でつくられた台に奉書を張りつけた盛蓋がしてあり、壷の肩には乳緒をかけるための乳(耳)がついています。

  

口覆(くちおおい)…蓋の上に被せる四角形の覆い。金襴、錦、唐織などの裂で、絹に裏打ちがしてある。四方の尖りを剣先といい、4つの乳と乳の間に剣先を向けるようにする。


口緒(くちお)…茶壷の喉を口覆の上から締める細い四つ打の紐。


網(あみ)… 茶壷を入れるために編まれた袋状のもの。


長緒(乳緒)…後席での飾りで、壷を編みからぬがせ、長緒一本と乳緒2本を結んで飾る。結び方には真・行・草のやり方がある。



茶壺の買取について


茶壷の買取では、産地や素材、デザイン、作家ものであるかどうか、保存状態、付属品の有無など、プロの査定士が市場需要などと合わせて査定を行います。


産地ついては、唐物の呂宋壷や、和物では信楽焼、備前焼の茶壷は中古市場でも人気の高い品となっています。

釉薬のかかり具合が素晴らしいといった、芸術的な茶壷の場合、観賞用としての価値があり、お品物により、高価買取も期待できます。


中国茶壺も人気がありますが、偽物も多いため、手がかりとなる付属品がある場合は紛失しないよう注意しましょう。また、中国茶壺の場合、使用されている土の種類によっても査定額が異なります。

中国宜興市の紫砂という土で、粒子が細かい「朱泥」が最も人気が高いとされています。


骨董品的価値のある江戸時代以前の茶壷は、稀少価値が高く、古錫の大茶壺など、状態により高価買取が期待できます。


いわの美術では、目利きの査定士が丁寧に1点1点査定を行っております。茶壺買取で気になる点などがございましたら、相談から買取まですべて無料のいわの美術まで、お気軽にお問合せ下さい。