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茶道・茶道具豆知識~茶席でよくみられる禅語

2016/10/23

茶道・茶道具豆知識~茶席でよくみられる禅語



茶道と掛物・禅のかかわり


禅とは、座禅という行為にも示されるように、自分自身の存在の真実を探すことにつながるもので、今や日本人のみならず、アップル創業者スティーブ・ジョブズなどアメリカの一流経営者たちの中でも禅に傾倒する人が増えているといいます。 禅は引き算の美学ともいわれ、茶道ではその精神の根幹に禅の教えが取り入られています。


茶道の流派によって違いありますが、通常、茶席に入ったらまず床の間に行き、扇子を前において一礼してから、掛物を拝見します。茶席での掛軸には、禅の精神を端的に示す言葉である「禅語」が書されているものが多くみられます。


最初に茶席に掛軸を荘るようになったのは、茶の開祖である村田珠光であるといわれています。それまでは茶席で飾られたのは画が主流でしたが、村田珠光が取り入れた掛物は、黒筆で書かれた墨蹟でした。これにより、それまで鑑賞の対象だった茶道具も侘び寂びを重んじたものとなり、「茶の湯」自体が精神的な教えをよりどころとする「茶道」に変わっていきました。

また、千利休も高僧などの書を好んで用いたため、茶道の掛物として、高僧や宗匠の禅語が尊ばれるようになったといわれています。


禅語の意味がわかれば、その茶席で掛物を選んだ亭主の趣向も解ってきます。禅語には「〇(円相)」から始まり、十文字から成るものまで様々な教えがありますが、ここでは茶席・茶会の墨蹟でよくみられる禅語をいくつか紹介します。


「〇(円相)」

世界を構成している五つの要素「空・風・火・水・地」を一筆で書くと円になる。森羅万象、宇宙全体の姿、世界の究極の形を最も簡潔に表現したもの。


「喫茶去(きっさこ)」

趙州禅師の言葉。もうくだらない議論はやめにして、さあ、お茶でも飲みにこう。口先だけの議論より、お茶を飲むという日常の行為、ごくごくありふれた日常茶飯事の中にこそ真実はある。


「露堂々(ろどうどう)」

露とは露出の「露」であり、「あらわれる」という意味。隠すことなく、正々堂々と自分自身の生身の姿をさらけ出すこと。


「柳緑花紅(やなぎはみどりはなはくれない)」

柳は緑、花は紅、実にあたりまえのことであるが、この誰もが信じて疑わない事実を一度疑ってみたらどうなるか。一度疑ってみることで、柳はいっそう緑に、花はいっそう紅にみえてくる。


「日々是好日(にちにち これこうにち)」

雲門禅師の言葉。毎日毎日が最良の日である。雨の日も風の日も、辛い日も悲しい日もそれをよき日(好日)と受け取る。悪い日であってもそれをよき日と受け取る心。さらに悪い日をよき日へと転ずる心があれば、いかなる日も好日でない日はない。


「無事是貴人(ぶじ これきにん)」

無事とは何事もないということではなく、積極的な無為、すなわち何もしないということ、一切のはからいの心を捨て去るということ。


墨蹟の買取査定について


茶道で用いられる掛軸には、古筆(能筆家によって書かれた筆跡)、消息(手紙)などがありますが、禅の教えを根底にもつ茶道で最も多く用いられる掛物が、筆で禅語を書した「墨蹟」です。

禅宗の高僧によって書かれた墨筆の墨蹟が一番重宝され、骨董品としても価値の高いものが多いといわれています。


墨で書かれた墨蹟は、茶道を嗜んだことのない一般の人にとっては何が書かれているのかわからず、その価値がわからない場合も多くみられます。

また、古い墨蹟の場合は、傷みがあったり、共箱や外箱などがない場合でも価値があるお品物が存在することもあります。


遺品整理や、茶道具の整理などで古い墨蹟が見つかった場合は、大切に保管するか、あるいはご処分・ご売却をお考えでしたら、目利きの査定士定籍するいわの美術まで是非ご連絡ください。

表千家、裏千家、武者小路家といった三千家の家元の書した墨蹟や、東大寺などの禅宗の高僧による墨蹟は珍重され、保存状態によっては高価買取も期待できます。


また、軸先に象牙が使われているものや、立派な二重箱で保存されているものは、価値のあるものである場合もあります。

古くて外箱もないし、何が書いてあるのかもわからないとお困りでしたら、知識と経験豊富な査定士・鑑定士のいるいわの美術の無料買取査定をご利用くださいませ。



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