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13代 徳翁宗守(有隣斎) 1913-1999

徳翁宗守の生涯


徳翁宗守は1913年に生まれ、後に知識を学ぶ為に帝国大学に入学国史科を専攻し、卒業後、武者小路千家12代聴松宗守の娘と結婚しました。

12代聴松宗守には息子がいなかった為、娘と結婚した徳翁宗守が婿養子として13代目を継ぐ事となりました。

大学で学んだ知識を活かし、51歳で国内初となる茶道専門学校「千茶道文化学院」を開校、翌年には財団法人官休庵を設立させます。

大学での経験や学力、知識を持ち、茶儀に自らの学識を活かすなど聴松宗守と同じく学究肌の茶匠でありました。

その後は、多くの活動を行い現代茶道文化の隆盛に尽力を示したのち、76歳で隠居し長男に14代目を継がせます。

時代の流れに安易に流されてしまう茶道界ですが、徳翁宗守は断固として自分の意見を曲げず目標を高く持ち続けました。

茶道界において貴重な存在でありましたが、86歳でこの世を去ります。


徳翁宗守の好み物

徳翁宗守の好み物はあまり現代に残されていませんが、唯一知られているのが青貝東菊棗や七宝棚になります。


青貝東菊棗は螺鈿細工で東菊が描かれているシンプルな作品です。


七宝棚は青漆爪紅で四本柱、天板と地板と中板が四方の二重棚で、中板が七宝透かしになっている小棚です。