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李方子の高麗茶碗

作家名: 李方子
更新日: 2014/4/6

李方子の高麗茶碗買取ました!!

今回、いわの美術がお買取りした茶碗は李方子の高麗茶碗です。
李方子とは、韓国の李王家世子である李垠(イ・ウン)に嫁いだ日本の皇族で、本名を梨本宮方子(なしもとのみやまさこ)と言います。
李垠は李氏朝鮮のラストエンペラーとして知られており、日本に合併されるも、日本の敗戦によってその地位と財産をはく奪されるなど波乱の人生を送りました。
その妻であった李方子は、皇族としての地位を失ってからは、日本人としてではなく韓国人として、日韓の架け橋として生きる事を決意し、障害児のための学校を設立するなど、その資金集めとして寄付して頂いた方にお礼の品として、茶碗を頒布していました。

お買取りした茶碗はその頒布された茶碗の1つで、茶碗には「方」という文字が記されています。
共箱にもその旨が掛かれており、基本に則った日常使いの高麗茶碗でした。
こういった記念品はコレクターの間や思い入れのある方には人気があり、いわの美術でも高価買取を行う場合がございます。
今回の李方子の高麗茶碗は、頒布された数が多いので、高価買取とはなりませんでした。

高麗茶碗買取ます!!

高麗茶碗は朝鮮半島で焼かれた日常雑記を日本の茶人が茶器として見立て、使用するようになった事から、茶道具としてその地位を確立しました。
また、高麗茶碗の「高麗」とは朝鮮渡来という意味の事なので、高麗時代に焼かれた茶碗という事ではありません。
そのため、高麗茶碗の多くは朝鮮王朝時代に作られたものです。
その中でも井戸茶碗と呼ばれるものは、高麗茶碗の最高峰とされており、「竹の節高台」と称される高い高台を持っているのが特徴です。
また、陶質の胎土に白土を掛けた上に透明釉などを施した白磁風の茶碗は、日本でも馴染みのある三島や粉引、刷毛目の技法が使われており、人気がございます。

今回、お買取りした李方子の高麗茶碗は刷毛目の美しい茶碗でした。
このように高麗茶碗は陶土の持ち味を生かしたものが多く、ご自宅にこのような茶碗がございましたら、高麗茶碗かもしれません。
ご売却をお考えの高麗茶碗がございましたら、いわの美術までお気軽にお電話、メールにてお問合せ下さい。

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