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宝積正一 唐銅琉球風炉田口釜添

作家名: 宝積正一
更新日: 2015/11/5

唐銅琉球風炉田口釜添の買取を行いました

今回、いわの美術がお買取したお品物は唐銅琉球風炉田口釜添です。
作者は角谷莎村に師事して技術を学んだ宝積正一(ほうしゃくまさかず)で、日本伝統工芸展(主に近畿展)で多くの受賞を重ねている事で知られています。
共箱と作家略歴などが書かれた栞もご一緒でしたが、残念な事に釜の内側に錆びが出ていました。
大きな錆びや穴が開いた場合は買取る事はできませんが、今回くらいの錆びでしたらマイナス評価となりますがいわの美術では買取を行っております。


唐銅琉球風炉田口釜添は表千家6代・覚々斎が唐銅琉球風炉に田口釜を添えた事が始まりとされており、琉球風炉とは五徳を使わず直接風炉の肩に釜をかける切掛風炉の一つで、欄干の付け根に段が、前後に香狭間(こうざま)の窓があります。
その名称の由来は琉球で作られていた事だと言われており、最初は鉄製が主でしたが、銅、錫、鉛の合金である唐胴が使われているのが一般的となりました。
また、田口釜は、水を入れると田の面のように見えるという事からこの名称が使われるようになったと言われ、釜の形状は丸肩で胴部が短く、長い乳足を持っています。

風炉の買取を行っております

風炉は茶道においては欠かせない道具の一つでお湯を沸かすために使われます。
鎌倉時代初期に南浦紹明(なんぽじょうみょう)が仏具である台子などと共に中国から持ち帰ったものが起源と言われており、畳に炉を切る事が行われるようになる前は茶道では風炉を用いてお湯を沸かしていました。
そのため、現在では夏は風炉、冬は炉を使うのが一般的で、冬でも炉を使う事ができない場合(野外など)は風炉を使います。
そんな風炉ですが使われている素材によって「土風炉」「唐銅風炉」「鉄風炉」「板風炉」など様々な種類が存在し、いわの美術では基本的にどんな風炉でも買取を行っております。
お問合せの際はどのような風炉なのかできるだけ詳しくお伝え下さい。
特に作家物の場合、共箱と呼ばれる風炉を収納する木箱が存在し、共箱の有無も買取額に影響してきますので共箱を処分していなければご売却をお考えの風炉と一緒に査定へお出し下さい。
また、いわの美術では風炉以外の茶道具の買取も積極的に行っておりますので、お気軽にお電話、メールにてご相談下さい。

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