買取品目

露地道具(ろじどうぐ)

露地で用いる道具・露地草履(ろじぞうり)・露地下駄(ろじげた)・

露地笠(ろじかさ)・円座(えんざ)・蹲踞柄杓(つくばいひしゃく)・

手桶(ておけ)・湯桶(ゆおけ)・手水桶(ちょうずおけ)・

露地行灯(ろじあんどん)・足元行燈(あしもとあんどん)・

板木(ばんき)・棕櫚箒(しゅろぼうき)・

手箒(てぼうき)などがあります。

露地に出るさいに足元に履く物が露地草履。

雪や雨の際に足元に履く物が露地下駄。

雪や雨の際に頭に被り雨雪を避ける物が露地笠。

露地の腰掛に座布団の代わりに置き、腰かける物が円座。

蹲踞(つくばい)の水を組むために使用する柄杓が蹲踞柄杓。

蹲踞に水を運ぶために使用する物が手桶で、それが冬の場合に湯を入れて運ぶ際は

湯桶を使用します。蹲踞を使用できない際に手水を使うための手水桶。

腰掛待合を灯す為に置く露地行灯。露地の道中を灯すために置く足元行燈などがあります。

 

露地道具の主な種類

:露地草履・・露地を歩く時に履く草履なので露地草履と名付けられ、竹の皮や藺草などを二重に編んで作られているのが特徴となっています。

数寄屋草履とも呼ばれる露地草履は、雨や雪の場合足元が濡れてしまう為露地下駄を着用します。

 

:露地下駄・・露地を歩く下駄という意味で露地下駄と呼ばれ、数寄屋下駄とも呼ばれています。柾目の赤杉材に竹の皮を撚った鼻緒を付けた形が特徴の下駄です。

また、雨や雪の時に露地草履だと足元が濡れるので、露地下駄を履いて歩きます。

 

:露地笠・・露地で雨や雪の際に用いる笠なので露地笠と呼ばれ、竹の皮を貼った浅くて大きな笠が特徴です。

竹の骨組みに真竹の皮を被せ、竹ひごで渦巻状に押さえ糸で縫い、内側には竹の骨組みの一端に竹皮を編み掛緒をつけます。

 

:円座・・名前の通り円形の座布団という意味で円座と呼ばれ、竹の皮を表に用い藁や菅、蒋などを丸く平たく編んだ形が特徴となっています。

元は、神社や寺院などの土間や板敷の所で用いていた座席敷物で、はじめ蒲の葉、管、蘭、藁などで作られ、その中でも讃岐円座と呼ばれる編み裏表のない作品を最上としています。

 

:蹲踞柄杓・・蹲踞と呼ばれる低い手水鉢の水を汲む為の柄杓で、露地道具の一種とされています。杉木地の曲物を桜の皮で止め、柄の部分も杉木地で作られているのが特徴です。

また、手水指の大きさにより柄や曲物の大きさを変えて用いります。

 

:手桶・・水屋桶、水遣桶、水桶などと呼ばれている手桶は、露地などで蹲踞の水を収めたり、水を運ぶ際に使用します。主に赤杉や椹の素材で作られ、持ち手は木や竹の掲手に割蓋が添えられた形が特徴となっています。

 

:湯桶・・寒中の際にお湯を入れておく為の桶で、蹲踞の湯桶石の上に置いて使用します。

利休もよく好んで使っていたと言われ、杉木地を曲げ物にして上部に持ち手、割蓋、底には四足が付いた物を多く好んでいたと言われています。

 

:塵箸・・露地の木葉などの塵などを取る為の道具で、露地の塵穴にある役石に立てかけ置いておきます。素材は主に真竹の青竹を使用し、一尺から一尺五寸が一般的な長さとなり、箸先は2本組んだ時に剣先形になるような形が特徴です。また、流派により上端の形が異なります。

表千家では斜めに切り、裏千家は平ら、武者小路千家は重ねた際に矢筈になるように作られています。