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松蓋置

作家名: 九代 白井半七作
更新日: 2011/9/11
しらいはんしち
白井半七は江戸・今戸焼を代表する陶家です。
初代白井半七は京都の土風炉師より技法を修得したとされ、
貞享年間(1684〜88)頃に土風炉や種々の茶器を制作したと伝えられています。
2代白井半七は初代の技法を継承すると共に、
享保年間(1716〜36)頃に瓦器に施釉した楽焼風の軟陶を制作して今戸焼と呼ばれました。
4代〜5代頃より京都の伏見人形の影響を受けた今戸人形を制作し、
浅草寺参詣等の土産物として天保年間(1830〜44)頃に隆盛しました。
7代白井半七は1923(大正12)年の関東大震災で被災して窯が崩壊した事で、
兵庫県伊丹市に移窯しました。
7代までを「隅田川半七」、「隅田川焼」、「今戸焼」と呼んでいます。
現在は東京都台東区今戸で分家となる5代白井靖二郎が今戸焼を守り伝えています。
8代白井半七は小林一三の招きによって兵庫県宝塚市に移窯し、
仁清・乾山写し等の華やかな京焼の作風を採り入れました。
9代半七は1980(昭和55)年に兵庫県三田市大原に移窯しました。
8代 白井半七 1898(明治31)年〜1949(昭和24)年
9代 白井半七 1928(昭和3)年〜1987(昭和62)年