茶道具作家紹介

石黒宗麿 いしぐろ むねまろ

更新日: 2010/04/02
1893年 富山県新湊市の医家の長男として生まれる。
1916年 父の窯で楽焼を試作、轆轤の技術を修得。
1918年 中国宋時代の曜変天目茶碗に出会い、陶芸家を志す。
1925年 金沢市郊外に移住、隣家の窯を借りて、作陶活動を
始める。伊賀・三島・刷毛目など制作。
1927年 京都市東山区今熊野に移住。隣家に住む、小山富士夫の
裏庭に窯を築く。均窯・唐三彩・絵高麗などの中国
陶磁器の研究を行う。
1929年 唐津に滞在し、中里太郎右衛門などの窯で制作。
1936年 京都市左京区八瀬に築窯、柿釉の焼成に成功する。
1937年 中国、朝鮮半島で陶芸を視察。この年、木の葉天目の
焼成に成功。
1946年 小山富士夫・荒川豊蔵らと「日本農村工業振興会」を設立、
窯業部門の指導者となる。チョウ−ク描の技法を創案。
1947年 「日本農村工業振興会」解散。小山富士夫・荒川豊蔵・
水町和三郎・日野根作三らと「日本陶磁振興会」を設立。
理事となり北陸を担当、九谷焼の改革に取り組む。
1952年 「天目釉」の無形文化財記録保持者に認定。
荒川豊蔵・ 金重陶陽・加藤唐九郎・宇野三吾らと
日本工芸会の設立を協議。
1954年 「桃李会」結成。第1回日本工芸会に出品。
1955年 「鉄釉陶芸」で重要無形文化財保持者に認定。
「日本工芸会」の結成に参加、理事に就任。
1956年 新湊市の名誉市民となる。若手陶芸家育成の為に、
「八瀬陶窯」を設立、理事長に就任。
1963年 紫綬褒章受章。
1968年 6月3日 没 勲三等瑞宝章受章。