茶道具作家紹介

旦入 たんにゅう

楽家10代
更新日: 2009/10/28
楽家10代。寛政7年(1795)〜嘉永7年(1854)59歳。
9代了入の次男。文化8年(1811)10代吉左衛門を襲名。
弘化2年(1845)剃髪隠居して旦入と号す。
紀州御庭焼偕楽園窯にも参加し「清寧」の印を拝領する。
作行きは了入の影響を受け、多彩な箆削りの変化を見せ
茶碗の各所を引き立たせる箆は更に技巧的にみがかれている。
作品は全般に小ぶりで、釉がけは薄く、赤茶碗には濃淡が生じる。
口造りは伸びやかな「五岳」をなす。浅い茶溜りがある。
天保9年(1838) 長次郎の250回忌をつとめ、黒茶碗を250個焼いた。
印は、「木楽印」といい、下部が「木」になっている。