茶道具作家紹介

長入 ちょうにゅう

楽家7代
更新日: 2009/10/28
楽家7代。正徳4年(1714)〜明和7年(1770)。6代左入の長男。
亨保13年(1728)7代吉左衛門を襲名。
宝暦12年(1762)剃髪隠居して長入と号す。
丸みのある大振りなおとなしい作行きのものが多い。
厚作りで胴に箆使いがあり、必ず茶溜りがあり、多くは渦巻型である。
黒楽は光沢があり、赤楽は深みのある色合いでこまかく貫入が入る。
表千家七代如心斎好み「玉の絵茶碗」が著名。
細工物にも長じていた。三島、交趾、織部などの写し物もつくっている。
正月に使われる大小二つの茶碗を重ねる「島台茶碗」は長入から始まる。
印は、楽字の彫りが深く、輪郭の中央に収まっていて、周囲の余白が多い。